#映画レビュー

判定不能 映画「複製された男」

「ブレードランナー2049」の、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の過去の映画を観たいと思って観てみた。 バリバリのSFかと思っていたら、ラストで訳が分からなくなった。 後でネットで調べてみたら、すべては心理描写だという。 そう言われると納得だが、普通に観て…

95点 映画「ブレードランナー2049」

雰囲気が最高だった。 SFは、雰囲気を出すまでが大変だ。 そのために、膨大な予算と、才能が必要になる。 命の大切さ、生まれることのすごさを感じさせられた。 太古の昔から、途切れることなく命が続いて、奇跡のような繋がりの上に自分が存在しているとい…

95点 映画「楽園追放」

Amazonビデオでの評価が高かったので、気になって観た。 萌え系のキャラクターなのだが、ストーリーが「なぜ生きるのか」から始まって、それが未来技術と絡み合い、爽快に昇華されていた。 人が意識状態で生活しており、必要なときだけ肉体を培養して、そこ…

70点 映画「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart1・2」

戦わないのが勝利だという事を、まざまざと見せつけられた。 これだと思った。 戦わないようにするには、様々な知恵と、行動と、努力が必要だが、大切な人の命と比べたら、なんてことはない。 犠牲を払って勝利したって、愛する者がいなくなっていたら、何の…

70点 映画「ガフールの伝説」

フクロウが主人公なのだが、CGで本物のフクロウっぽいのに、ちょっとした表情で感情が表現されていて、すごかった。 兄弟で、親に認められていないと感じ、コンプレックスを持っていた方は、悪の道に落ちた。 いわゆるぐれるという状態なのか。 疎外されてい…

90点 映画「河童のクゥと夏休み」

最初、画が荒いと思ったが、アニメの面白さと作画とはそんなに関係ないことを気づかせてくれた。 一つ一つのセリフが、さりげないのに深い。 妹の生意気なしゃべり方とか、日常の描写が自然に描かれている。 「日常を自然に」というのは、それだけ現実をじっ…

トトロを観る

下の娘が初めてトトロを観た。 自分の中では当たり前になっていることでも、子供には初めてということがいっぱいあるのだということを、あらためて新鮮に感じた。 何回観ても、新たな発見がある映画だ。 トトロが駒に乗る直前、中トトロが手に持っていた葉っ…

90点 映画「七つの贈り物」

主人公は、交通事故の罪悪感から、人のためになりながら死にたいと思ったのかもしれない。 理由はどうあれ、それを受け取った人との交流がよかった。 そして、受け取った人同士が通じ合った瞬間、なんだかさらに感動した。 人が深いところでつながるっていう…

90点 映画「10 クローバーフィールド・レーン」

ドキドキの展開が程よかった。 なぜ最初に手錠をかけられていたのか、整合性がないが、演出上ということか。 意味を求めるんじゃなく、すべてはドキドキの演出のためと考えれば、おもしろいお化け屋敷、兼、ジェットコースターのような映画だった。 主演の女…

映画「西の魔女が死んだ」」

「西の魔女が死んだ」を観た。 主演のサチ・パーカーさんが、シャーリー・マクレーンの娘だと知って、びっくりした。 精神世界に入るきっかけになった人の娘が、魂のことについて語っていた。 不思議な縁を感じた。 一周回って戻ってきたような気がした。 シ…

90点 映画「スタートレック イントゥ・ダークネス」

最初から最後まで、ハラハラ・ドキドキさせる展開が続くが、それでいて緩急がしっかりしていて疲れさせない。 映像の美しさや雰囲気作りは一級品だ。 ストーリーは、二転三転して、飽きさせない。 カンバーバッチの演技が流石だ。存在感が違った。 ロボコッ…

映画「太陽の子 ホルスの大冒険」

高畑勲さんと宮崎駿さんが初めてタッグを組んだ長編映画。 ホルスはヒルダという少女と、滅びた村で出会うのだが、 美しいヒルダという少女の中にいる悪魔と孤独、狂気が、雰囲気から伝わってきた。 ホルスに対する村人たち、大衆からの誤解と迫害。 そして…

90点 映画「コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)」

おしゃれ、スタイリッシュ、軽快なテンポ、ユーモアとシリアス、色んな要素が適度に絡み合い、極上のエンターテイメントになっていた。 以前から観たいと思っていたのだが、なかなかレンタルに行くまではいかなかった。 しかし、先日、芸人のヒロシがラジオ…

映画「ダイバージェント」

人類家畜化計画を地で行っているような映画だった。 権力が1点に集中すると、このような暴走も起きるのかもしれない。 もしくは、もうすでに起きつつあるのかもしれないが。 ほとんどの人は組織に属して働いているが、そこからはじかれたときの恐怖、一人で…

映画「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」

前半はただただ暗く、退屈なシーンの連続で、眠くなってしまった。 からの、後半の弾けっぷり。しかも、知らない女性戦士がいきなり登場し、しかも異様に強い。 アメコミを知らないので、何が起こったのか、ポカーンとしてしまった。 バットマンとスーパーマ…

映画「her/世界でひとつの彼女」

繊細な心のひだを丁寧に描いている映画だった。 AIが出てくる映画というのは、たいてい暴走して人類に敵対するというパターンが多いが、愛を持ったAIというのは、新鮮だった。 しかも、ボディーを持たないので、いろんな想像が膨らみ、AIというよりはスピリ…

映画「美しき緑の星」

「美しき緑の星」という映画をネットで観た。 フランス映画で、若き日のマリオン・コティヤールも出ていた。 進化した星から地球にやってくる話なのだが、心が洗われる内容だった。 心にさわやかな風が吹いていくような、不思議な映画だった。 不自然なセリ…

映画「アイアンマン3」

パワードスーツの露出の比重を下げ、トニー・スターク本人を前面に出してきていた。 機械のかっこよさに目が行きがちになるが、それを操縦するのは人間だ。 その人間の心に焦点を絞ってきているのを感じた。 トニー・スタークがパニック障害になっている設定…

映画「ロボコップ」

最近ブログから遠ざかっていたが、感動したことがあるとむくむくと書きたくなるものだ。 映画は、ロボット推進派のテレビ番組から始まり、終わるのだが、テレビによる洗脳をうまく表現していた。 新たな技術が開発されると、権力を持ったものがそれを手にし…

映画「ゼロ・グラビティ」

3Dで観たのだが、宇宙から見た地球が、ただただ美しく、それだけでも観る価値があった。 宇宙は、美しいだけではなく、厳しい環境でもある。 空気がないので、宇宙のゴミがものすごい勢いでぶつかってくることもある。 宇宙服がなければ、あっという間に死ん…

映画「SUPER8」

監督が映画好きであることが、ひしひしと伝わってくる映画だった。 エル・ファニングの演技は素晴らしかった。大人っぽく感じた。 少女から女になる少し前の貴重な一瞬が、映像に焼き付いていた。 井上真央さんも、そういえばそういう時期があった。 女性は…

映画「うまれる」

また書こうと思っていたら、1ヶ月近く経っていてびっくりした。 時が経つのが早く感じる。 先日「うまれる」という映画が無料上映されていたので観に行った。 様々な立場から「うまれる」ことについて描かれていた。 子どもの頃虐待されていた人が、親にな…

映画「キャプテンハーロック」

日本映画の革命だ。日本映画の金字塔になる作品だ。 ジェームズキャメロンが絶賛していたというのは嘘ではなかった。 日本のアニメのクオリティと3D CGが一体となって物凄い完成度を見せている。 女性キャラが可愛らしいのは、やはり日本のアニメーションな…