90点 映画「河童のクゥと夏休み」

最初、画が荒いと思ったが、アニメの面白さと作画とはそんなに関係ないことを気づかせてくれた。
一つ一つのセリフが、さりげないのに深い。

妹の生意気なしゃべり方とか、日常の描写が自然に描かれている。

「日常を自然に」というのは、それだけ現実をじっくり観察し、しかも表現できるということで、かなり難しいことなのではと思う。

だからこそ、いじめや、自然破壊、人間のエゴ、マスコミなどについても、上手にさらっと表現されているのかもしれない。

子供アニメと思って観始めたら、思わぬ深い映画で、いい時間を過ごさせてもらった。