一日一食について(少食について)

以前テレビで、全く食べないで暮らしている人が紹介されていた。
ものすごい衝撃と、憧れをいだいた。
食べないで暮らせたら、食費は浮くし、体に有害な添加物を取らずに済むし、スマートになるし、そしてなにより、浄化されている感じがする。
ジャスムヒーンの、「リヴィング・オン・ライト」という、プラーナで生きる本も読んだが、難しくてよく分からなかった。

自分の場合、一食の量を減らすというのは、おなかいっぱい食べたいという欲求に負けしまうので、食べる回数を減らす事にした。
まずは一日一食にしてみた。
それが2010年頃の事だったと思う。

仕事をしながらいきなり一日一食にしたのだが、まず猛烈な空腹感に襲われた。
そして頭痛がした。
これはおそらく、脂肪などにたまった体の毒素が出てきたためなのだろう。
断食などをすると、吹き出物が出たりすることがある。しかし、好転反応なので、大丈夫らしい。
そして、めまいがするほどふらふらになり、頭が回らなくなった。
頭にガムが詰まったような感じで、どうがんばっても考える事ができなかった。
最初の1週間は、仕事にならなかったかもしれない。
本当は徐々に量を減らしてから一日一食にすればいいのだろう。

で、これまた本当はよくないのだろうが、家に帰るとおやつに飛びついた。
せんべい系のお菓子なのだが、これまたものすごくおいしく感じた。
空腹時に食べたものが真っ先に体に吸収されてしまうので、お菓子はよくないのだろうが、とにかくおいしかった。
やはり空腹は最高の調味料だと実感した。

1週間を過ぎると、体がだんだん慣れてきて、ふらふらになる事はなくなり、おなかは空くものの、耐えられるようになってきた。
頭も働くようになり、仕事に支障がなくなってきた。
体重もどんどん下がってきた。
少し気になったのは、とにかくゲップがたくさん出る事だ。
ゲップを出すときに、何か体のこりも一緒に出て行く感覚がした。肩の辺りがじわーっと暖かくなるような。
自分の勝手な想像だが、体の中の脂肪や古いタンパク質が分解されて、それが気化しているのではないかと思う。
普段は食べたものの糖分をすぐにエネルギーに変えているのだが、それが脂肪やタンパク質を分解したケトン体に切り替わってきているのだと、自分は受け取った。
しかし、このゲップは妻に嫌がられた。
何かいい方法はないのかと思う。

震災の時、停電で食料が少なかったときに、少々ご飯を抜いても平気だったのは、本当に助かった。

「計るだけDiet」というアプリがあるのだが、それに絶対無理だろうと思っていた10キロ減を目標に設定した。
そして、2012年11月27日に、ついに目標体重に到達した。
この時は、何とも言えない達成感に満たされた。
やればできるという思いが湧き出してきた。