リーフe+試乗
日産販売店のご厚意で、リーフを3日間試乗することができた。
リーフを受け取った時点で、バッテリー残量95%、航続可能距離397km。
八甲田の頂上付近の睡蓮沼で、79% 269km。
標高約1000m、距離32km。
航続可能距離が128km減った。
(ここはちょっと手前の地獄沼)
そこから十和田市に下りると、79% 358kmに増加。
下りで、航続可能距離89km増えた。
青森市から、72km走って、トータルで航続可能距離39km分使用。
これが電気自動車の真骨頂!
ハイブリッドカーでは、長い下り坂では、バッテリーの容量が少ないので、下りのエネルギーは捨てざるを得ないのだが、電気自動車は、すべてのエネルギーを回収できる。
標高差も怖くない。
173km分消費。
ロングドライブでも、一般道では200kmぐらい走ればいいので、バッテリー容量は余裕だ。
e+になって、パワーがさらに増している。
アクセルオンで、無音で八甲田の急坂をかけあがるのは、まるで重力を無視して加速するようで、坂道が坂道でないような、不思議な感覚に襲われる。
上り坂なのに、平坦な道を走っているような、無重力加速を体感できる。
しかも、エンジン車は全開にするとエンジンに悪そうな気がして、躊躇してしまうのだが、モーターだと気にしないで鞭を入れられる。
一般道ではスピード違反に気をつける必要があるが、法定速度に達するまでの一瞬でも加速を楽しめる。
ただし、雨の日は、プロパイロットが働かなくなることがある。
そのうち、レーダーも使って探知することができるようになれば、改善するかもしれない。
八甲田の下りで便利だったのは、eペダルだ。
アクセルを離すだけで、停止までする強力なエンジンブレーキがかかるのだが、八甲田の急な下り坂でさえ、アクセルを離すと停止までいく。
これを活用すると、急な下り坂でも、ブレーキをかけることなく下ることができた。
エンジンブレーキでは、エネルギーが回収されるので、一石二鳥だ。
いちいちブレーキに足を踏み換える必要もないので、楽ちんだった。
リーフe+は、非常によくできた車だった。
あとは値段か。
しかし、電気自動車の気持ちよさに唯一無二の価値を感じるのであれば、高級車やスポーツカーを買うような意識で買えるので、気にしないという選択もあり得るかもしれない。