リーフ試乗記

イメージ 1

楽しい経験だった。

重心が低くて、ハンドリングが良く、静かで、乗り心地が良い。
そして何よりも、「心地いい」「しっくりくる」というのが実感だった。
エンジンやマフラー等がないので、振動を吸収するマウント部分が必要なく、全体の剛性が上がっているからか、一体感が増しているような気がした。
それが、体に馴染むような気にさせてくれるのかもしれない。

イメージ 2

ただやはり、航続距離が120kmぐらいなのは、長距離ドライブには厳しい。
まだ今は電気自動車がそれほど普及していないので、充電ステーションで順番待ちすることは少ないが、これから電気自動車が増えてくれば、インフラの問題がさらに浮上してくると思う。
個人的には、航続距離500kmは欲しいところである。
富裕層向けに、バッテリーを多めに積んで、走行距離を大幅に伸ばした豪華版リーフを出しても、売れるのではないかと思う。

細かいところで気づいたところは、電気自動車は静かなので、手軽に窓を全開にして走行したいので、パワーウィンドウがすべてオート開閉機能がつけばさらに気持ちよくなると思った。
それから、アクセルワークが急に変化するのは危険なので、プリウスのBモードのような、エンジンブレーキのみのモードを付け、別のスイッチでエコドライブモードを付ければ使いやすい。と思ったら、新型では改善されているようで、着実に進化していることを実感した。

今回実際に充電スポットを探して充電出来たのは、本当に貴重な体験だった。
やはり実際にやってみないと分からないことがたくさんあった。
道の駅の充電ステーションでは、古いタイプのもので、充電するのにちょっと戸惑った。
日産にある充電ステーションも、ちょっとコツが必要で、慣れないと意外に戸惑う。

イメージ 3

しかし、電気自動車はまだ超えなければならない壁があるものの、それを超えたいと思わせる魅力がある。
スポーツカー顔負けの加速。しかも静かさは変わらない、異次元の体験。
八甲田の急な上り坂を、重力から解き放たれたようにスルスルと登っていくのは、不思議な快感だった。
エンジンだと、おもいっきり吹かすのはエンジンを痛めそうでためらわれるのですが、モーターだと自由自在だ。
しかも低速トルクが太いので、それも運転する楽しさにつながっているのだと思う。

これからの時代、まずエンジンと決別して、電気自動車を出し、改善していくという姿勢が、次の扉を開いていくのだと思う。
運転していて楽しい電気自動車を世に出した、日産の可能性を強く感じた試乗であった。