心に響いた言葉(仕事に行き詰まった時)
確かに僕たち人間の中には心理的な混乱があり、上がったり下がったりする感情もあります。
でもその背後には、何物にも汚されることのない、生まれついての健全さ、そして善良さがあります。
これは誰一人例外なく無条件に与えられた、僕たちの本質です。
いかにして己の本質に目覚めるかが最も大切なことです。
自己の本質に目覚めるまでは、人は自分自身を恐れています。
自分を恐れると、世界が自分を脅かす脅威のように見えてくるので、何とか自分を守ろうとし、人は利己的になっていくのです。
そして自分の周りに防衛壁を立て、まるで繭の中に隠れるかのようにして、他者を非難したり攻撃したりし始めます。
それが自分の安全を保障してくれると思っているのです。
批判や非難の奥にあるものは自己否定であり、自分に対する恐れです。
ですから、己の本質に目覚めることが、最も大切なことなのです。
そのために日常の中でできることがたくさんあります。
瞑想はそれらの基盤になってくれますが、自分が人生のどんな側面にフォーカスしているかに気づき、それらを再編成することも大切です。
たとえば朝日や夕焼けの美しさを感じたとき、その時人は、自分の中の善良さにフォーカスしています。
映画や小説に感動した時も、人の何気ない優しさが嬉しかった時も、同じように自分の中の健全さに触れているのです。
鮮やかな絵画を見たとき、美しい音楽を聴いたとき、やはり同じようなことが起きています。
それらの感覚は、瞬間的なこととして忘れられてしまいがちで、反対に人を憎んだり、蔑んだりした時の感覚を、いつまでも覚えていようとします。
どちらも瞬間のことですが、これからは、それを逆転してみましょう。
ほんのわずかな感動や、素晴らしいと感じた感覚を、もっと重視して所有するようにしてみるのです。
そうすれば、自分の中には基本的に善良で健全な部分があることを、もっと自覚できるようになります。
そして自分の中にそれらの質を感じだしたら、誰ものなかに同じ性質が隠れていることが見えるようになり、その時初めて人の役に立つことができます。
攻撃的な質は混乱から生じ、善良な質は本当の自分から生じています。
まずは自分から始めていきましょう。
批判や非難をしない。
「Yes」と言ってみる。
自分の良さをもっと感じてみる。
これが今の時代に必要な生き方だと確信しています。