心に響いた言葉
私がよく例に挙げるのが、「人の振り見て我が振り直せ」という諺です。
諺の意味は、「他人のいいところは見習い、悪いところは自分に置き換えて、反省して改める」というものですが、それを可能にするのは、諺の裏にある「人の間違いを目にしても、すぐに批判しない」という視点だと私は考えています。
なぜなら、批判するというのは、自分の嫌なところ(=欠点)は見たくない、認めたくないという心理の表れだからです。
ですから、自分の欠点を本書で目にしたり、誰かに指摘されたり、自分で気づいた際も、「だから私はだめなんだ」と自分を批判したりせず、冷静に受け止めて自分の言動を振り返ってほしいのです。
「木村藤子の春夏秋冬診断」