本「人は死なない」

矢作さんは、本田健さんとの対談で、「何が起こっても大丈夫です」と言っていた。
じわりとにじみ出る人柄から発せられた言葉に、ものすごい安堵感を覚えた。

矢作さんは、病院に住んでいたという。家を持たず、病院の一室で寝泊まりし、睡眠時間は2時間程度で、あとはずっと働きづめの生活をしていたそうだ。
ある意味、日常が千日回峰行のようなものだ。

その中で、ある種の悟りを垣間見たのかもしれない。

本の中では、見えない世界のことについて、実体験とこれまでの世界の歴史を紹介してくれていた。
見えないものが見えるというのも、大変なことだ。
知らない間に憑依されるなんて、ぞっとする。
見えないというのも、ありがたいことなのだ。

お医者さんなので、治療の詳しい説明が新鮮でおもしろい。
その鍛え抜かれた科学の目で、見えない世界を解説してくれるので、精神世界系の本とはまた違った視点で見ることができる。