心に響いた言葉

思考が何かに愛着を持つと、それが人でも、所有物でも、社会的地位でも、場所でも、肉体でも、思考はそれにしがみつき、それと一体化してしまいます。それを、幸福感や満足感の源泉、さらに、アイデンティティを構成する要素にしてしまうのです。
しかし、「蛾やさびが台無しにしてしまう」物質界では、なにものも永遠ではありません。すべては終わってしまうか、変わってしまうか、極の反転(昨年、またはつい昨日まで「良し」とされていた状況が突然、または次第に「悪」に変わる)が起こるかのいずれかです。

「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」P246