心に響いた言葉

エゴという言葉は、人によって解釈はまちまちですが、わたしが本書で使う場合には、自分でも気づかない間に、思考を自分と同一視することでつくられる、「にせの自分」を意味しています。

「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」P37


エゴが一見、現在に注目しているように思えても、実際は違います。
エゴはいつでも、過去というメガネを通して、現在をながめているからです。
それが原因で、現実をひどくゆがめているのです。
エゴは、「現在」をゴールに到達するまでの通過地点ととらえ、その価値を著しく損ねています。
しかし、ゴールというものは、いつでも頭の中にしか存在しない未来に属していて、現実ではありません。

「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」P38