70点 映画「ハクソー・リッジ」

沖縄戦アメリカ側から描いた映画なのだが、日本軍がやられるシーンは複雑な思いがある。
日本人だって、自分の家族と国を守るために必死に戦っていた。

2時間の映画で、日本側の想いも描くのは難しいのだろうが、正義というのは、一方向の視点から見ていては危うい。

みんな自分が正しいと思って、必死に戦うのが戦争だ。
戦争の悲しさ、恐ろしさを、日本人の自分がこの映画を観ることによって、より深く感じた。

主人公は、銃を持たずに、衛生兵として仲間を助けることだけを考えて入隊したいいやつなだけに、アメリカ・日本双方の兵士が死んでいくシーンは、どちらも心が痛かった。

沖縄で戦った日本の軍人さんは、どんな想いで戦っていたのだろう。
日本を守るために犠牲になった方々を忘れてはならないとあらためて思った。

それから、絶対悪として描かれるナチスドイツが出てくる映画を、今のドイツ人はどのような想いで観ているのか、ということも気になった。