90点 映画「ビフォア・サンセット」

「ビフォア・サンライズ」を夜明け前に観て、夜に「ビフォア・サンセット」を観た。
このタイミングで観られたのも、運命かもしれない。


9年ぶりの再開。

初めはお互い現実的なことを言っていて、もう過去のことになってしまったのかと思いきや、しだいに、分かれてから今までの、切ない気持ち、お互いずっと惹かれ合っていたこと、そして今も・・・そんな気持ちがあふれ出してくる。

あのときの出会いは、決して過去ではなかった。
今までお互いずっと心にとどめたまま、つらさも寂しさも抱えたまま、今まで生きていた。

彼女の歌が切なすぎる。
気持ちが歌詞にストレートにあふれ、心をわしづかみにする。
そんな切なさ全開のところで、物語は突然終わる。

この切なさをどうすればいいんじゃーっ!と叫びたくなった。
胸が苦しくて、息ができないくらいだった。
この映画に、完全に心を持っていかれた。