映画「バットマン・ビギンズ」

非常に楽しめた。
悪を滅ぼすために、自分が悪となるかを迫られるが、主人公はそれを拒否する。そこが人生の分かれ道となる。復讐するのをやめる勇気、それが今世界に一番必要とされていることかもしれない。
主人公は、常に悪に染まる誘惑にさらされるが、それをクリアして、正しい選択をしてくれる。
そして、バットマンの道具を作るシーンもワクワクした。有り余るお金を、正しいことにつぎ込んでいく楽しさ。新たなものを創る喜び。私がやりたいと思っていたことだった。
どん底に突き落とされても、そのたびにはい上がっていく。そしてさらに強くなる。屋敷が壊されても、さらにいいものを再建する。
本当の強さとは、失敗したり負けたりしても、またはい上がってさらにいいものになることなのかもしれない。不死鳥のように。
お金があることの自由は、ものが壊れたりなくなったりしても、また新たなものを買ったり創り出したりできる事だ。ものから自由になる。

同じメッセージを伝えるのでも、エンターテイメントを織り交ぜて、楽しませながら伝えると、さらによく伝わるものだ。堅苦しい言葉でいくら言っても伝わらないものでも、自然に伝わっていく。そんなものを創れたらいいだろうなと思う。