第二子出産

妻が第二子を妊娠していたのだが、函館に出張中に電話がかかってきて、胎盤が剥離しかかっていたので緊急入院して、帝王切開で子供が生まれたということを聞かされた。
いきなりだったのでびっくりして、妻が無事なのかも心配で、出張を切り上げて急いで帰った。
事情を詳しく聞いてみたところ、朝に出血して、助産院に自力で行ったのだが、病院のほうへ搬送してもらい、そこの病院でもみられないということで、大きな病院に移されたのだが、一つのところは断られ、最終的に大きな病院にたどり着いた。
そこには専門のお医者さんがいて、胎盤が剥離しかかっていることをすぐに見抜いてくれ、緊急手術をし、母子ともに無事に帝王切開で出産することが出来た。
胎盤剥離は発見が難しいらしく、すべてがタイミング良く、そして関わったすべての人がそれぞれの仕事を一生懸命やって、それが連携して、2つの命が救われた。
函館から帰るときも、同僚がタクシーや時刻表を手配してくれて、ちょうどいい電車に間に合い、4時間ほどで帰ることが出来た。
見えない存在にも守られていた気がする。
結果的に、予約してもなかなか入れない大病院で出産することが出来、とても快適なお部屋で産後を過ごして、インフルエンザにかかる不安からも解放され、すべてが良い方向に収まった。
ありがたいことだ。

お医者さんや看護師さんたちの、真摯で思いやりのある働きぶりにも感動した。
ニュースには、悪いことをした人たちばかりが出るが、このように一生懸命働いている人たちのことは、なかなか知ることは出来ない。
こういう人たちは、世の中にはいっぱいいるのだということをあらためて実感し、そして、なんだか自分が恥ずかしく思えた。
そして、とても嬉しくありがたいことがあったにもかかわらず、落ち込んでしまった。
いろんな人や存在に助けられて生きている自分は、何をすればいいのか。
もちろん、今の場所で、与えられた仕事を一生懸命やるのが大切だと思うのだが、このままでいいのかという思いが、久しぶりに頭をもたげてきた。

でも、とにかく、すべての人たち、見えない存在に感謝いたします。
ありがとうございました。