タダについて

個人でやっている農場で、球根を無料で配っていたので、妻が行ってみた。畑で3個まで取っていっていいことになっていたのだが、みんなそれを守らず、勝手に多く持って行く人が多発したという。しかも、球根が小さいと不満そうにする人がいたという。無料になると、人は豹変してしまう。一気に傲慢さが顔をのぞかせる。
よく汲みにいく湧き水でもそうだ。待っている人を顧みず、楽だからと、タンクではなく直接ペットボトルに汲むので、ものすごく時間がかかる人がいる。待っている人はいらいらし、車が混み出すと、出口を塞ぐ車もあらわれ、どいてくださいというと、怒りだしどかそうとしない人もいた。なぜ、タダだとああも傲慢さがでてしまうのだろうか。
タダでもらっても、結局それほどありがたいとは思わないようだ。
そこに、ブランドの力があるのかもしれない。ブランドものだと、高い値段でも、喜んで買い、買った方も満足感を得る。売った方も、買った方も、お互いが満足する。
そこに商売の極意があるのかもしれないと思った。