「コラテラル」を観て

トムクルーズは悪役だが、主人公のジェイミー・フォックスに、鋭い質問を投げかける。
タクシー運転手を12年続け、リムジン会社を立ち上げるのが夢だという主人公に、「おまえは本気でやろうとしていない」と言い放つ。
そしてそれは的を射ている。
壊れたタクシーの修理代を請求する上司に、「それは違法だ」とくってかかる。それは、爽快でさえある。
トムクルーズは、心の声を代弁していたのかもしれない。