レストランにて

夕食を居酒屋風レストランで食べたのだが、食事をしていたところ、中年のおじさんがいきなり近くで倒れた。
手を出すことなく、バタンとそのまま倒れた。明らかに重大な異常がある倒れ方だった。
家族の人がしばらくしてきたが、あまりあわてることなく、しばらくしたら本人も立ち上がって歩いていったのだが、数歩ほど歩いてまた倒れた。
周りの人たちは、騒ぐこともなく、干渉せずという感じだった。酔っぱらったせいと思ったのだろう。
家族の人は、それでもあまりあわてる様子がなかったので、まさかこのまま救急車を呼ばないで家に連れ帰るんじゃないかと思って、はらはらした。
そんなことをしたら、次の日布団の中で冷たくなっているということもあり得る。
しかし、帰るときに、ちょうど救急車が来た。
ほっとした。

人はいつ死ぬか分からないということを、実感した出来事だった。
決して他人事ではない。