70点 映画「スターダスト」

キングスマン」のマシュー・ヴォーン監督の作品ということで観てみた。
 
意外な人、例えば老人や魔女が切れのいいアクションを披露するあたり、キングスマンに共通している。
 
死んだ兄弟の王子たちも、幽霊になって何やらそれなりに楽しそうにたたずんでいるあたりが、死をも笑い飛ばそうという共通の世界観に感じた。
「死」があまり深刻なことに感じられない。
 
悪役の魔女のミシェル・ファイファーの演技は圧巻だった。
悪役を上手に演じてこそ大女優なのかもしれない。
そしてロバート・デ・ニーロの、抑えたコミカルな演技も、ほっこりさせた。
大御所の俳優は、脇役もきちんとできる。そこにすごさを感じた。
 
星役のクレア・デーンズは、往年の輝きはなくなってしまっていたが、それはそれでそういう役柄だったのだろう。
 
若いときに大御所の俳優の監督になるというのは、ものすごいプレッシャーだったのではないだろうか。
しかし、アクションやテンポがよく、監督の色が出ている作品だった。